ポジティブ≠前向き
ネガティブをやめる必要がないと言われても・・・今の私は辛いんです!
なんとかしたいんです。
という方に次の一歩を提案します。
前向きを目指しませんか?
ポジティブと前向き、同じ意味で使われることもありますが、私たちは明確にポジティブと前向きを分けています。
私たちの考える後向きと前向きの定義
後向き=消極的=原因論=過去や現状に捉われて考える
前向き=積極的=目的論=未来思考、現状あるもので今、ここからどうするかを考える
『反省はしても後悔はしない』という人がいます。
その時、判断、行動を間違ってしまったのはその時正しい判断、行動をできる能力が自分になかったからで、あの時『ああしておけば・・・』というのは意味がない、という考え方です。
後悔はあの時はこうするべきだった、なぜそうしなかったんだと悔むこと
反省はあの時はこうするべきだった、次回はそうしようと改めること
どちらも結果に対してネガティブですが、後悔は後向きで反省は前向きです。
未来思考というのは過去を受け入れ、今ここからどうするかを考えることです。
こんな過去があるから未来志向になれない
という考え方はすでに原因論で未来思考、前向きとは言えません。
重要なところなので詳しくお話します。
後向きとネガティブの違い
後向き=消極的=原因論=過去や現状に捉われる考え方
ネガティブ=マイナス思考=否定的=物事を悪い方に考える
前向きとポジティブの違い
前向き=積極的=目的論=未来思考、ここからどうするかを考える方法
ポジティブ=プラス思考=肯定的=物事を良い方に考える
こう捉えると前向きか後向きかであることとポジティブ、ネガティブとは直接関係はありません。
前向きなネガティブ
後向きなネガティブ
前向きなポジティブ
後向きなポジティブ
と、前後、ポジティブ、ネガティブで4つに分類できます。
例えば
トラブルが起こったらどうしようとネガティブなら考えます。
『前向きなネガティブ』なら、こうしようと対策を準備しておく。
じゃあさらにトラブルが起こったら?
さらに対策を準備しておくのです。
これが『前向きなネガティブ』。
石橋を叩いて渡るタイプです。
『後向きなネガティブ』は起こってもいないのに『うわー、もうだめだ』となります。
これが今まで考えていた『ネガティブ』ではないでしょうか。
確かにこれでは生きた心地がしないかもしれません。
ここに居続けると精神的に病んでしまう人もいるでしょう。
ポジティブはトラブルは起こらない、と考えています。
実際『後向きなポジティブ』は起こると困ります。
こんなはずじゃなかったと。想定外だと。
客観的に見ると何にも考えてない、脳天気なだけ、とも言えなくないですね。
これが『後向きなポジティブ』です。
『前向きなポジティブ』はトラブルなんて起こらないさ、と考え、実際起こっても『なんとかなるさ』と笑っている。
ここまでくると普段の生活では『ちょっと大丈夫かな?』となりそうですが、非常事態があった時は頼もしいでしょう。
そんな風になれれば良いかもしれませんが、こんな思考ができる人はかなりの大物だと思います。
後向きなネガティブが憧れ、そして挫折するポジティブはこの『前向きなポジティブ』ではないでしょうか。
前向きとは現在与えられているもので、目的に向かって突き進んでいく考え方です。
できない理由ではなく、どんな状況でも今、ここからできる方法を考える。
それが前向きな考え方です。
ポジティブかネガティブかは関係ありません。
一般的には後向きなネガティブのみをネガティブと言われますが、私たちは前向きなネガティブもネガティブと定義しています。
『かもしれない運転とだろう運転』、『アリとキリギリス』も前向きなネガティブですよね。
『かもしれない運転』は飛び出して来た時のためにあまりスピードを出さず、ブレーキを踏もうと準備しておく
『アリ』は冬に備えて夏働いておく
・・・なんだかそういう考え方の方が安心できませんか?
以前にお話したように安全に関してはポジティブであるより、ネガティブであった方が良いと言われています。
ネガティブ思考から脱出できない多くの理由はその考え方が『安心だから』です。
今までと同じ思考パターンだからでもありますが、それよりも無意識にネガティブのメリットを理解しているからこそ、その思考パターンを変えたくないのです。
安心できる思考なのですからムリに脱出する必要はないのです。
でももし、今が辛くて安心できないのならば、ちょっとだけ前向きになればいいんです。
『どうすれば辛くなくなるかな?』
と考えるだけです。
ネガティブをポジティブに変えないといけない(この考えがすでにネガティブ)という人格改造よりかなり気が楽になるのではないでしょうか。
どうすればそんな風に考えられるのかわからない、そんな方もいるかもしれません。
その時はまず、ポジティブだのネガティブだのいうことは一旦忘れてしまいましょう(笑)
ありのままの自分を受け入れるのです。
そのためにどうするのか?
『自分を受け入れる ~ポジティブ、ネガティブにこだわらない~』
で詳しくお話します。
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