歴史について
歴史は英語で
History
これは
His story(彼の物語)
が語源だと言われています。
・・・今回は男女の社会的地位云々の話ではないのでそこは触れません。
彼の物語、つまりは英雄譚です。
アレクサンダーがどうだとかハンニバルがどうのをドラマティックに伝える英雄譚が歴史の元になっています。
もちろん物語の主人公なのだから都合の悪い話は省略します。
スパルタは7歳になったら親と離れて軍事訓練に参加する。
とは言っても
スパルタは軍事訓練の時、周りは男だけなので腐女子が歓喜するような展開があった。
とは広めない。
物語に都合の良いところを誇張し、都合の悪いところはカットする。
それがHistoryの根本にあるわけです。
では東洋ではどうか
歴史・・・
と漢字を分析してもいいんですが、それよりもわかりやすいのがチャイナの歴史。
チャイナの歴史書の書き方には1つの特徴があります。
それは誰もしくは国を主役にして書くということです。
どういうこと?
と思うかもしれません。
でもこれは聞いたことありませんか?
魏志倭人伝
これは三国志(三国志演義ではなく、歴史書の方)の中の魏史、その中にある倭人の話ですよ。
ということを表しています。
こちらも主役は悪く書きません。
始皇帝の悪行は始皇帝のところではなく、漢史で書いたり、劉邦のところで書いたりします。
そんなわけで明らかに話の整合性が取れていないことも多々あったりします。
それが正史として認められているわけです。
魏志倭人伝も当然、魏の都合の良いように書いてます。
どこが?
というと邪馬台国の位置です。
記録通りだと実際の日本列島より南の海の上に出てしまうというアレです。
なぜ南の海にあると都合が良いのか?
三国史の時代、魏は蜀漢と呉と争っていました。
呉と戦う時、もし記録通りの場所に邪馬台国があれば呉の背後を付けるのです。
・・・実際は背後でもなんでもないんですけどね。
でも、そういうことにしておけば呉も少しはそちらも警戒しなくてはいけないわけです。
呉には正しい日本の位置なんてわからないわけですからね。
都合の良いように書いておいて正確なことはごく一部の人間だけが知っていればいい。
これが歴史です(笑)
チャイナではよく焚書をしますが、そりゃ敵国が都合よく改ざんした情報なんて真偽を確かめるより燃やしちゃった方が楽ですからね。
現在も『日本の歴史認識がー』なんて言葉を耳にしますが、こんなものだから歴史認識が合う訳ないんです。
歴史認識は自国の都合の良いところだけしか見ない、都合が悪いところはカットして都合良く捏造するものなんですから。
何が正しいか、ではなく何が自分に都合が良いかで歴史認識が変わる。
歴史認識なんてそんなもの、という認識でいいんじゃないでしょうか?
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